All you need is black earphone (?)

あたまのわるい音楽ブログ

さとりの見た地霊殿 / 地雷少女症候群

東方地霊殿」をモチーフにした7つの東方アレンジサークルによる合同東方アレンジアルバム。

1.Welcome to my world / EASTERS
 この合同で初聴のサークルさん。
 キスメ&ヤマメ曲アレンジ。まさかのメロコア。……ですよね? どうだろう、こういうジャンルよくわからないのでわからない(小並)……。とりあえず東方アレンジ界隈にメロコアやってるサークルさんが居るということにまずわちき驚いた。いや、メタル畑とかは多いですけどメロコアとかパンクアレンジとかはあんまり見ないですし……。勿論全英詞。2分でスパッと終わるところもメロコアの風習を踏襲。
 割と本気で参加経緯が知りたい一曲。アルバムから浮きまくってますし、これはどうなんだろう……ちなみにアレンジそのものは悪くありません。Aメロの裏打ちギターとか、全体的にペラペラな音質も素敵。この合同でサークルを知ってファンになるというのも十分有り得るはず。歌詞は若干字足らず感がありますが。ボーカルの発音はこれはもうこういうものですし。
 あとこれ、後半の歌詞が歌詞カードに載ってませんよね……? everythingとか聴こえますが。わちき気になる。

2.嫉妬 / HIGH SPEED LITTLE GIRL
 この合同で初聴。いや気になってたんですけどね委託が無いのであbb
 パルスィ曲アレンジ。濁ったギターが印象的な陰鬱なギターロック。
 ドラムが上手いですねこれ……様々なパターンを使い分けてますし、何より中盤のドラムソロがとにかく格好良い。他の楽器も有機的に絡み合っていてアンサンブルとしての一体感があります。間奏のツインギターの掛け合いとか。後半に向けてじわじわ盛り上がっていく感が好きです。あと最後のサビでシューゲ的に入ってくるノイズギター。個人的にノイズギター大好きなのであれ。
 ボーカルは少し不安定ですが、抑揚付いていていい感じです。ちなみに素人臭い歌唱がダメな人は多分このアルバム受け付けないです。
 音楽性的には鬱ロックっぽい? 聴いててちょっとsee you期のpegmap思い出しました。

3.Imitation, Limitation. / 少女理論観測所
 初聴じゃないです。ダンサブルな音作りが上手いサークルさんという印象。
 勇儀曲アレンジ。ファンク分入ったギターロック。
 ※以下の感想は全て褒め言葉です
 この曲はこの合同で一番好き嫌いが別れると思います。ファンキーなワウギターと動き回るベースが引っ張る曲はそつがなく、聴いてても気持ちが良い。問題はボーカル。
 決して尻尾を掴ませようとしないメロディライン。尻尾を掴ませまいとするあまり時に完全に音程外れるメロディライン。不協和音を作り出すコーラスワーク。特にサビ。聴いてて常に音程が一個ズレてるんじゃねぇかなと思ってしまう(音程は合ってます(多分))、原因は分からないけどとにかく不安定で気持ち悪すぎるボーカル。普通ならどうしようもねぇな、で終わる曲なんですがしかし! これが聴いててすげぇ気持ちいい。
 外し方を分かってんなぁ、と思います。理論とかそういうものを超えて人の耳に訴えかける外し方。ハチさんの曲とかね! 外し方を分かってる人の曲は素敵だ。
 ということで僕はこの合同でこの曲が一番好きな曲です。

4.想像は屍 / Satellite Himawari
 初聴じゃないです。アコギとドラムだけなのに凄まじい鋭さを持ったサークルさん。
 お燐曲アレンジ。とりあえず前曲があんなんだっただけに、聴いてて物凄く安心出来る曲。(前曲とは違った意味で)決して尻尾を掴ませようとせず動き回るメロディ、シンコペーションとか三連符とか使いまくって聴き手を常に振り回すリズム、瑞々しさと鋭さを併せ持ったアコギ、全てが一体となって醸し出す疾走感。特に最後のAメロの疾走感は異常。
 ていうか、いつも思うんですがサテヒマさん演奏クソ上手いですね……生演奏かなこれ? 手数多い抑揚つけたドラミングとか。というかドラム上手いサークルさん多いな!
 ちなみにボーカルは好みの問題を抜きにすればこの合同中一番上手いと思います。

5.ウツセガタリ / 地雷少女症候群×キミイロミルクティ。
 どちらのサークルさんも初聴。
 お空曲アレンジでかっちりとしたギターロック。若干メロディとコードが噛み合ってない感じがしますね……でもギターリフは格好良い。
 後半ガラッと曲調が変わるのがほどよいアクセントとなってていい感じ。でもやっぱボーカルが全体的に外してる感じするよなぁ……。声質は好きな声なんですけどね……。

6.疵無コイル / モジャン棒
 初聴じゃないです。キャッチーなギターロックながら演奏にもちゃんと拘ってるサークルさん。ライブラリ中一番再生数が多い東方アレンジサークルさんでもあります。
 こいしちゃん曲アレンジのギターロック。決してパターン化しない演奏と熱を持ったボーカルで3分間を駆け抜ける。ていうか短すぎるなこれ、すぐ終わっちゃう。でもこの短さも魅力ですね。何より思いを吐き出すような「伝わりはしないのだろう」の叫び!
 感情を剥き出しにしたボーカルと程よく読み取れて程よく深読みの余地がある歌詞と、とりあえずこの合同の中では一番安心して聴ける曲じゃないかなぁと。本来の東方アレンジの楽しみ方が出来る曲というか。こいしちゃんって可愛いよね、本当に古明地姉妹はいじらしい関係性だよね、二人とも幸せになって欲しいしはすはすぺろぺろみたいな感じで。

7.箱庭に硝子玉を敷き詰めるように / 地雷少女症候群
 さとり曲アレンジ。ロックバラード。やっぱりメロディの繋ぎ方に違和感があるなぁ……。と言ってもメロディに多少なりとも強引さが感じられてしまうのはもう東方アレンジの宿命みたいなものですから、仕方ないといえば仕方ないんですけどね……。
 とは言えかっちりとした演奏、メリハリのついた展開で決してボーカルだけで感情表現を終わらせることなく演奏面でも感情の浮き沈みを表現しているのはさすがです。歌詞で演奏に意味を持たせて演奏で歌詞に色をつけるのがポピュラー音楽のあるべき姿だと思うんよ……(曲と関係無い)。ラスサビの倍テンになる展開も素敵。あと個人的に約一分に及ぶアウトロが好きすぎる。エンドロールが流れていくような感じ。
 でも四分半は短いのか長いのか……個人的にはちょっと物足りない。

総評.
 「東方地霊殿」をモチーフにした7つの東方アレンジサークルによる合同東方アレンジアルバム。
 音楽性的にはギターロックが中心です。基本的にどのサークルも演奏にはそつがなく特に問題はありません。分かる人が聴けば違うかも。歌唱力については、不安定な歌でも笑って許せるなら。
 歌詞は上記の感想でほとんど触れてきませんでしたが、基本的には鬱々とした世界観。意味が分かりやすい歌詞もあれば分かりにくい歌詞もあり。決してハッピーエンドではなく、欺瞞とか蠢いてる系地霊殿。個人的にこういうのはあまり好きじゃないんですが(ハッピーエンド至上主義)たまにはこういうのもいいね!(ベアード)
 あと歌詞カードのデザインが良いですね。曲ごとにイラストが用意されていて、絵を見てるだけでもいろいろ発見があって楽しい。さのつきさんのさとりん可愛い。BTさん単眼描けよぉ。モジャン棒のazayactionさんのイラストはやっぱり独特の雰囲気があってよい……あと個人的に電波さんの絵が大好きです。pixivにある「缶詰の日々」の漫画版とか読んでみてください(アルバムと関係無い)、あと「缶詰の日々」の原作の人って「帰れない二人」の人だったんですね(アルバムと関係無い)。
 好きなサークルさんが参加しているのなら買って損は無いはず。何にせよ同人音楽にはクロスフェードという超便利なものがあるので聴いて良さそうなら買って聴いてみてください。まだ売ってます!(14/03/08現在)