All you need is black earphone (?)

あたまのわるい音楽ブログ

アルバム初聴メモ 2019年11月編

※個人の主観的感想です。
※通しで二回聴いた時点でのメモ書き程度です。


11/04

時の肋骨 / THE PINBALLS

 邦楽。2018年。
「DAWN」「失われた宇宙」「BEAUTIFUL DAY」「ヤンシュヴァイクマイエルの午後」「DUSK」「銀河の風」がよさげ。
「DAWN」勢いのある疾走ロック。キャッチーで好きです。
「失われた宇宙」PVあるので多分リードトラック的な扱いだと思うんですけどそうなったのも頷ける、めちゃくちゃ良い曲です。爽やかな良メロ。歌詞も好き。
「BEAUTIFUL DAY」穏やかで優しい小曲。これも良メロだし1分半に収めるのも潔くてよいですね。
「ヤンシュヴァイクマイエルの午後」BEAUTIFUL DAYと雰囲気が似てる穏やかな曲。
「DUSK」これもコード進行とメロディが好きです。サビのストレートに張り上げるメロディラインは古き良きロキノン系を思い出させて懐かしい感じ。
「銀河の風」これも略。タイトルに恥じないスケール感のある進行。
 バンド初聴。某同人誌で歌詞が引用されてたので聴きました。
 ラウド系のロックバンドってイメージしかなかったんですけどただ激しいだけじゃなくてメロディも歌詞もよさげで好きです。ライブ感のある録音も好き。

猫のテブクロ / 筋肉少女帯

 邦楽。1989年。
「これでいいのだ」「GO! GO! GO! HIKING BUS~CASINO ROYALE~THE LONGEST DAY」「最期の遠足」「月とテブクロ」がよさげ。
「これでいいのだ」歌詞がすごい。
「GO! GO! GO! HIKING BUS~CASINO ROYALE~THE LONGEST DAY」トンネルだ~のところのコード進行が好きです。バカラック作曲なので当然のように良メロ。歌詞は次の前座。
「最期の遠足」アレンジ的にはインディーズ版の方が全然格好良いんですけどアルバムの流れがあるので。お友達は必ず帰ってきます、みんなで祈りましょう、それが今日の宿題ですってすげえ陰鬱で最高。
「月とテブクロ」インディーズ版の、それ単体では救いの無い不条理な話にしかなっていなかった「最期の遠足」が、この曲(とあとB面全部の流れ)の存在によりまた別の文脈が与えられるというか。とても美しくて物悲しい曲だと思います。

パナギアの恩恵 / 特撮

 邦楽。2012年。
「薔薇園 オブ ザ デッド」「タイムトランスポーター2「最終回ジャンヌダルク護送司令・・放棄」」「鬼墓村の手毬歌 (Short Edit Ver.)」がよさげ。
「薔薇園 オブ ザ デッド」すごい好きです。美しいピアノに捻ったコード進行、そして感情的なシャウト。怒りは小さな薔薇園だ。
「タイムトランスポーター2「最終回ジャンヌダルク護送司令・・放棄」」すげえタイトル。歌詞も当然のごとく物語仕立て。サビがキャッチーで好きです。なんか歌詞のせいかどことなく80年代っぽさもありますね。
「鬼墓村の手毬歌 (Short Edit Ver.)」物語仕立ての歌詞もついにここまで来たかって感じの半分ボイスドラマでミステリーな曲。ジャジーな前半が好きです。


11/10

On The Beach / Neil Young

 洋楽。1974年/2003年再発。
「Ambulance Blues」がよさげ。
「Ambulance Blues」枯れた感じが好きです。

Yankee Hotel Foxtrot / Wilco

 洋楽。2002年。
「I Am Trying to Break Your Heart」「War on War」「Jesus, Etc.」「Heavy Metal Drummer」「Pot Kettle Black」「Poor Places」「Reservations」がよさげ。
「I Am Trying to Break Your Heart」いかにも音響系以後って感じのイントロから解体寸前のギリギリで進んでいく導入曲。一気にアルバムに引き込んでいく感じ。
「War on War」これ真昼の子供たちじゃないですか!? 奇妙な電子音を織り交ぜながらも軽快に淡々と進んでいく感じが好き。「OK」の一言でブレイクの連続に突入するのもかっこいい。
「Jesus, Etc.」サビのメロディが好きです。でも正直言われてるほどの良さはまだ分かってないかもしれない。
「Heavy Metal Drummer」単体でもいい曲なんですけどアルバムで聴くとこの曲の爽やかな軽快さがまた映えますね。アルバム中最もポップで小気味いいメロディ。フィルイン的に挟まれるブレイクビーツがかっこいいです。
「Pot Kettle Black」これがアルバム曲では一番好きです。軽快さを保ちつつも控えめに進むメロからサビで開ける感じが気持ちいい。そしてそのサビでコーラスがオクターブ上で重ねられるのがとても高揚感あって好き。後半でサビに被さってくるシンセも祝祭感あっていいですね。
「Poor Places」アルバムの核ですね。情緒的で美しい旋律を奏でるピアノが中心に据えられた前半はアルバムのクライマックスに相応しく、とても感動的。3分を過ぎた頃から雰囲気はガラッと変わり、妙な上昇感のあるコード進行とかピアノとかがだんだんと渦巻くノイズに飲み込まれていく様は凄絶の一言。そして「Yankee Hotel Foxtrot」のサンプリング。
「Reservations」アルバムの締め。ピアノとボーカル以外は輪郭の朧げなぼんやりとした音しか入っていない、ひたすらに美しく穏やかなアンビエント
 名盤名盤と聞いていたので聴いてみたら名盤だったシリーズ。
 まずアコギやピアノ中心の風通しの良い演奏が爽やかで好きです。「War on War」とか「Pot Kettle Black」とかに顕著な、8ビート中心の淡々としつつ軽快なリズムとかすごい好きな感じでした。
 そこに電子音やノイズが絡んでいく音の感じとかがこのアルバムが評価されてる所以だと思うんですけど、確かに「I Am Trying to Break Your Heart」や「Poor Places」「Reservations」で見せるバンドサウンドの解体っぷりとノイズの足し引きには一部の隙も感じられない壮絶さがありますね。
 あと聴いてて思ったのは、「Poor Places」~「Reservations」あたりは結構あからさまに感動的で、洋楽ってあんまりそういったドラマチックさをアルバム単位で演出することはないというイメージがあったので新鮮でした。ごめんそんなことないかも。ていうかこれのミックスしてるジム・オルークのEurekaとかまさにそういう侘び寂び感ですよね。
 洋楽あんまり聴かないので……(そして何故洋楽をあんまり聴かないかというとそういった僕が好む類の情緒感が洋楽にはあまり感じられないからというのが一因にあります)


11/12

TROPICAL DANDY / 細野晴臣

 邦楽。1975年/2000年再発。
「絹街道」「熱帯夜」「漂流記」「HONEY MOON」「三時の子守歌」「三時の子守歌 (Instruments)」がよさげ。
「絹街道」オリエンタルで軽やかな曲。Bメロ?のコード進行がどこか切なげで好きです。あとほいやーほいやー。てれてれんてってってんも好きです。
「熱帯夜」まさにトロピカルな感じのまったりしていてすごく心地いい曲。この年代ならではのペダルスティールの音とか。
「漂流記」ホーンとかストリングスがどこか遠くの国感満載。いつもの調子外れ~のところが好きです。
HONEY MOON」しっとりした感じが好き。
「三時の子守歌」アコギ弾き語り。前曲と続けて静かに眠りにつくかのような流れが良いですね。
「三時の子守歌 (Instruments)」アルバムラストにリプライズ的な感じでアルバム曲の別アレンジインストが2つ入ってますが、前曲で眠りに就いた後の情景を描いているような雰囲気でとても好きです。言葉が入ってないのもそれっぽい。しかしアコギ弾き語りの時はそれほど気づきませんでしたが、ストリングスで奏でられる前曲のメロディは凄まじく美麗。
「漂流記 (Instruments)」これもラウンジミュージックみたいな趣のアレンジ。曲は1分ちょっとで終わって後は環境音。


11/16

フィルハーモニー / 細野晴臣

 邦楽。1982年/2019年再発。
「FUNICULI FUNICURA フニクリ、フニクラ」「SPORTS MEN スポーツマン」「PHILHARMONY フィルハーモニー」「YUME-MIRU YAKU-SOKU 夢見る約束」がよさげ。
「FUNICULI FUNICURA フニクリ、フニクラ」神経質な電子音が跳ね回るフニクリ・フニクラのカバー。左右から畳み掛けられる「フニクリ」「フニクラ」の声が狂気的。
「SPORTS MEN スポーツマン」アルバム全体通してほとんどYMO「BGM」の細野さん曲からメロディ成分を更に希釈したような、およそポップとは言えない楽曲しか入ってないんですが、この曲だけはめちゃくちゃポップ。リズムトラックは硬質であるものの、そういった音の過激さよりも可愛い音色のシーケンスだったり左右にパン振られた謎のサンプリングボイスとか穏やかでちょっと切なくなるようなメロディラインを楽しめる曲。
「PHILHARMONY フィルハーモニー」ほとんど全編打ち込みのコーラスで出来た曲。アイデア一発って感じの曲ですけどタイトル通りハーモニーの重なりが心地良くて聴かせます。
「YUME-MIRU YAKU-SOKU 夢見る約束」ゲルニカじゃねーか! というか確かどこかでゲルニカを意識したってモロに書いてあった気がする。
 TROPICAL DANDYと並べて聴くと何があったって感じなんですがYMO「テクノデリック」の次に出たソロアルバム。
 テクノデリックの流れにあるので当然なんですが、物凄く神経質で過激な音。ミニマルな曲が多く、曲によってはメロディがほとんど無かったりもしてポップさも希薄。
 そして何より、多分ほとんど一人で作られてるせいか閉塞感が物凄い。いっぱい客演を呼んでる「BIRTHDAY PARTY お誕生会」はあんなだし……。
 細野さん特有のユーモア感もここではイッちゃってる感にしかなってないというか、そもそもが新しい機材を手に入れた結果自分の世界に入り込んでしまった音楽家の狂気そのものがここにパッケージングされてる気もする。
 B-2 UNITより怖いアルバムですねこれは。いやB-2 UNITは内容はともかくやってることと思想は分かりやすいのでそもそも怖いアルバムではないんですけど、このアルバムはそういうロジカルな部分が欠如した脳内世界って感じなので恐ろしい。アカデミック感の有無というか。

Vu Jà Dé / 細野晴臣

 邦楽。2017年。
「A Cheat」「洲崎パラダイス」「寝ても覚めてもブギウギ ~Vu Jà Dé ver.~」「天気雨にハミングを」「Mohican ~Vu Jà Dé ver.~」がよさげ。
「A Cheat」うらぶれた感じのメロディと跳ねたリズムが好き。
「洲崎パラダイス」題材に印象が引っ張られてるかもしれないですが昭和的なジメッとしたメロディ。しかし古臭さは一切無くむしろ洒脱。どことなくサイケデリックな感じもしますね。サビ終わりの「洲崎」で落とす感じも好き。
寝ても覚めてもブギウギ ~Vu Jà Dé ver.~」リズムとメロディは民謡。なのにそれを鳴らす音はウクレレとかアコーディオンとかカホンとかなので妙な異国情緒。
「天気雨にハミングを」音の隙間が心地いいほのぼのとした曲。控えめな電子音が可愛らしくて好きです。
「Mohican ~Vu Jà Dé ver.~」ギター弾き語り+αなんですが、歌も演奏も心地良すぎ。良い音楽とはこういう音楽を指す気がする。
 作品とは全然関係ないけどフィルハーモニーから続けて聴くとまた高低差で頭痛くなりますね。
 全編通してただひたすらにたゆたうような心地いい歌と演奏の連続。


11/18

Songs for a Blue Guitar / Red House Painters

 洋楽。1996年。
「Have You Forgotten」「All Mixed Up」「Silly Love Songs」がよさげ。
「Have You Forgotten」名曲だと思います。アコギ弾き語りに後半ペダルスティールが入ってくるくらいでほとんど起伏もなく、同じようなメロディとコード進行が延々と続くのに、何故こうも胸を打つのか。
「All Mixed Up」カバーなんですけど原曲聴いたら全然違ってて笑いました。全編通して静かに舞い上がっていくような高揚感、そしてそれが女性コーラスが入ってくるところで一気に加速するのが素敵。
「Silly Love Songs」これもPaul McCartney & Wingsのカバーなんですけどまずカバーなのに前半4分掛けて原曲無視してひたすらギターソロを掻き鳴らしまくる(そしてそれが滅茶苦茶に格好良い)のが流石っていうか。本編も原曲にあったスタンダードなポップさはほとんど取り払われ、ダルな感じのコード進行とメロディに差し替えられてしまってます。しかしとても美しいのは何故……。


11/19

So kakkoii 宇宙 / 小沢健二 (Spotify)

 邦楽。2019年。
「フクロウの声が聞こえる (魔法的オリジナル)」「失敗がいっぱい」「アルペジオ (きっと魔法のトンネルの先)」「高い塔」「シナモン (都市と家庭)」がよさげ。
「フクロウの声が聞こえる (魔法的オリジナル)」原曲未聴です。クラビネットやファンキーなカッティングがLIFE期を思い起こさせて好き。メロディとかテンポ感とかついでに尺なんかもこの曲が一番LIFEっぽいハッピーさを持っている気がする。
「失敗がいっぱい」やっぱ小沢さんはこういうR&B感のある曲が一番合ってると思う。歌詞はいいところと微妙なところが混じっててなんとも言えないですが。
アルペジオ (きっと魔法のトンネルの先)」なんだかんだ、この曲の歌詞は好きです。まさに90年代を生きた人が10年代に書く歌詞って感じがする。だからこそこの曲に客演は必要だったのだろうかとか思ってしまう。
「高い塔」好きです。この曲の感じは98年頃の作風と地続きに思えて、なんかオザケンの新曲と言われて一番しっくり来そうな曲だと思ったりもする。
「シナモン (都市と家庭)」こじんまりとして控えめな感じが好きです。90年代っぽいノスタルジックな雰囲気もありますね。
 オザケンの新譜。
 ジャケとタイトルはあまりにもアレですが内容は全然LIFEや刹那に並べて遜色ないものだと思います。特にメロディとリズム周りのセンスの衰えなさがすごい。LIFEの頃のキャッチーなポップさはそのままに、多少時代に合わせてメロディに捻りは加えてる感じ。元々言葉数を詰め込む人なので情報量的にも今のポップミュージックと乖離は無い印象。
 まあ時代が90年代リバイバルだしなんと言ってもObscure Rideがあったおかげで土壌も多少有利になってますけど、でも時代齟齬感が無いのはアップデートをうまく掛けられてるのとやっぱ自分に求められてるものを理解してるからだろうなと思います。
 というわけで歌詞なんですが、やっぱり歌詞の人なので書かれている言葉の強度は凄い、んですが、それが真に迫ってくるものかどうかは疑問。やっぱ東京で書いてた頃の犬やLIFEにあった、個人の話からいつの間にかスケール広げて人間や世界の話にしちゃう凄まじさとかリアリティさがこのアルバムにもあるかどうかと言われたら肯定は出来ない。いやこのアルバムの歌詞も出だしはみんな個人の話なのかもしれないけど。
 言葉は強いけど強すぎるし、「So kakkoii」も「笑」も「ネタバレ」もどっかズレてるというか、あまりよろしくない時代へのおもねり方をしている気がしてうーん……。


11/20

sunny,cloudy,rain / rumania montevideo

 邦楽。1999年。
「Sub channel」「Star」「Shine today」がよさげ。
「Sub channel」アコギ弾き語りなんですが、イントロと途中とアウトロに入ってくる逆再生がマジで気持ち悪いし意図が分からなくて怖い。特にアウトロ、約30秒流し続けるのはどういうつもりなんだ。内容は普通の曲。普通に生気がない。
「Star」変な電子音が曲中通して鳴り続けてるけどそれ以外は普通のオルタナ曲。と思ったらサビはなんかポッポッ言ってるだけ。2回目のサビ以降でなんかどんどん音程上がってくし変なエコー掛かるしで気持ち悪くて仕方がない。
「Shine today」普通のオルタナ曲。でもローファイな演奏が心地良いしオルタナマナーに沿っただらだらとしつつポップなメロディが好きです。しかもなんか泣きメロ。歌は三好弟なんですけどなんで兄弟揃って声に生気が無いんだ……。
 初期モンテビイカれてるというのは一部で有名な話ですが、そんな初期モンテビの2nd。


11/21

ウインカー / 特撮

 邦楽。2016年。
「荒井田メルの上昇」「音の中へ」「愛のプリズン (特撮ver.)」「ハンマーはトントン」「人間蒸発」がよさげ。
「荒井田メルの上昇」特撮の1曲目としては例を見ない(と思う)しっとりしたアダルティな曲。歌詞が凄まじいし、その様を「上昇」と表現するのがまた常軌を逸してる。
「音の中へ」い つ も のって感じのラウドなNARASAKIギターが荒ぶる曲。この曲は声優さんのコーラスがカワイイ、それに尽きる。あとNARASAKIさん(だと思う)のコーラスも良いですね。この人は本当に唯一無二な声質してると思う。メロディはもう非の打ち所もなくキャッチー。
「愛のプリズン (特撮ver.)」インタビュー見るとやたらオーケンの自己評価が高い曲ですけど、その通り良い曲です。歌詞が良い意味でひっどい。ビートパンクみたいなドラムとかコーラスとかのダサいけどカッコいい感じがとても好き。
「ハンマーはトントン」クラシカルな合唱から入ってメタルになる曲。歌詞が意味不明過ぎて最高です。
「人間蒸発」アルバムの一つの核を成す重たくてメタルな曲。これも歌詞がすごい。「じゃあお前らは消えた人らを探しに行かんのか!?」


11/23

Future Ruins / Swervedriver

 洋楽。2019年。
「Mary Winter」「Drone Lover」「Golden Remedy」がよさげ。
「Mary Winter」ギターのチョーキングや浮遊するボーカルがまさしくシューゲイザーで最高。
「Drone Lover」ライブで聴いて一発で好きになった曲。気だるげなボーカルも穏やかで浮遊感のあるコード進行も全てが儚げで美しい。
「Golden Remedy」これも気だるげでねじれたメロディがシューゲイザー的でとても好きです。パルスのような音が綺麗。
 ディーパーズの対バンで聴いて好きになったシリーズ。この一作しか聴いてないんで前がどうだったのかは分からないですが、個人的に僕がシューゲイザーというものに求める要素が全て入っているという意味ではマイブラとディーパーズに並ぶ。シューゲってやっぱ轟音とか気だるいボーカルじゃなくてまず浮遊するメロディだと思うんですよ。


11/24

It's a wonderful feeling / RAMJET PULLEY

 邦楽。2003年。
「A Day Remember」「everything」「3.3.3.」がよさげ。
「A Day Remember」インタールードなんですけどメロディが綺麗。
「everything」褒め言葉なのかわかんないですけど(褒めてます)、00年代前半のネット音楽とか同人音楽を思わせるほどよくチープなオシャレ感が最高。すごくノスタルジックな気持ちになる。
「3.3.3.」ジャジーな曲。これもほどよくチープな感じがとても好き。
 rumania montevideoからボーカルとソングライターを抜いた3人が結成したグループ。このグループの存在、モンテビ2ndについて調べてて初めて知ったんですけどすごい話だ。
 しかも良いっていう。個人的な好みで言えばモンテビより好きですね。何故ってとにかく安心感がすごい。なんでメイン2人抜いた方がまともなんだ。
 しかしこれ、2003年発売なのにあまりにも90年代感すごくないですか? 97年あたりに出てそう。まあこのチープな感じがノスタルジックで好きなんですけど、capsuleの2nd&3rdとか第二期スパンクスの2ndが同年に出てるとは思えない90年代的リバーブ過多な陶酔感。


11/30

English Settlement / XTC

 洋楽。1982年/2005年再発。
「Senses Working Overtime」「Jason and the Argonauts」「Melt the Guns」「Knuckle Down」「Fly on The Wall」がよさげ。
「Senses Working Overtime」XTCで一番売れたらしいですね。割とストレートな感じの前2曲から一気に性格の悪さが滲み出てくる不穏なイントロがまず最高なんですけど、そこから急に転調しつつ半端な小節数でキメを入れてポップなメロディに移行するのが好き。
「Jason and the Argonauts」ねじくれたポップさがドストライク。浮遊感と軽快さをスイッチングするサビがとても好きです。
「Melt the Guns」変な曲。なんか好きです。
「Knuckle Down」まあ転調とかは入ってるけど割りかし真っ当なポップ。サビメロが耳に残る。
「Fly on The Wall」サビのコード進行がすごい好き。曲中通して鳴ってる濁った電子音も好き。
 名盤らしいので聴いてみたシリーズ。XTCは数枚しか聴いてないんですけど「Black Sea」がとても好きです。その次作がこれなんですが、バンド感が既に少しずつ失われてってるのが分かる。ライブやめたのはこれ出した後でしたっけ。
 あと「Runaways」「It's Nearly Africa」とかで民族音楽に接近してますけど、僕はこの時期の洋楽(The Policeとか)の民族趣味がどうも好きになれない……。

有頂天 / ポルカドットスティングレイ

 邦楽。2019年。
「ドラマ」「ヒミツ」がよさげ。
「ドラマ」ポップなロック。こういう曲はこの捻らない真っ直ぐさが好きです。大人しめではありつつも心地良いフレーズを添えるサイドギターも良い仕事。
「ヒミツ」多分僕はこういうサビ前で溜めて一気に四つ打ち&高音で開ける感じに弱いんだと思います。ICHIDAIJIもそうだった。
 ICHIDAIJIが好きだったので聴いてみましたがあんまりでした。前に初聴の時に「ストレートなバンド」って書きましたがストレートすぎです。ラップ入れたりジャズっぽい曲をアルバムのアクセントに入れてみたりホーン入れたりしてるのが全てあるあるって感じでストレートっていうか普通。メロディも数曲以外はそんな引っかからない。まあ前も書いたけどこういうバンドが今も居てくれて人気を博しているってだけで安心できますが。

児童カルテ / 神聖かまってちゃん (Spotify)

 邦楽。2019年。
「るるちゃんの自殺配信」「聖マリ」「ディレイ」「ゲーム実況してる女の子」がよさげ。
「るるちゃんの自殺配信」このタイトルと歌詞にボイチェン掛けた声、そして跳ねたポップさがまさに神聖かまってちゃんそのもので最高。
「聖マリ」宅録時代に有名だった曲の再録ですね。相当昔の曲だったはず。この凄絶な混沌と狂気を聴くとやっぱの子はバンドじゃなくてこういう方に適正があるのでは? と思ったりもするけど、バンドで作るポップな曲も魅力的だからな……。
「ディレイ」メロディが好き。
「ゲーム実況してる女の子」メロディが好き。10年選手なのにインターネットとの同期感を失ってないのがすごいなあと思う。
 神聖かまってちゃんのアルバムちゃんと聴くの5年ぶりとかなんですけど良かったです。5年ぶり!?

DELICIOUS. / TWEEDEES

 邦楽。2018年。
「DELICIOUS.」「花束と磁力」「Medley: 東京は夜の七時~21世紀の子供達」「美しい歌はいつも悲しい」がよさげ。
「DELICIOUS.」疾走感あるリズム隊の上に宇宙的な広がりを持つシンセが乗っかる曲。メロディラインがまさに沖井さんが書くメロディって感じで本当に好き。
「花束と磁力」トリッキーで跳ねたポップな曲。TWEEDEESの十八番みたいな感じの曲調ですね。メロディが若干童謡っぽい。
「Medley: 東京は夜の七時~21世紀の子供達」東京は夜の七時のカバーなんですけどほとんど引用みたいな感じで別のオリジナル曲とくっつけた凄まじいカバー。でも捻じくれた感じと愛のある感じがとても沖井さんらしくて、沖井さんが東京は夜の七時をカバーするってなった時にこれ以上の解答は無い気がする。ていうかこの人も自分の理想の音楽を女性ボーカルを擁して実現させようとした根っこが捻れた音楽マニアという点で小西さんと同じなんだよな……。そんな人が年を取って、こうやって時代に誤解されそうになった、ただ華やかなだけのように見えて本当はとても悲しい歌を現代に残そうとしているという事実にとても胸を打たれる。
「美しい歌はいつも悲しい」可愛くってとても物悲しい曲。ただしヘビメタ。こういう歌を華やかに飾り立てて、そして下手すればツーバスすら飛び出してきそうな高速リズムで走らせるのがらしいっていうか、なんだかんだで感傷よりもパンクが先に立つ人なんだなあという。
 TWEEDEESの3枚目。2枚目は未聴。どの曲も沖井さんらしい魅力に溢れてて良いアルバム。
 これ聴いてTWEEDEESはお互いに本当にいい出会いをしたなと思ったし、末永く続いてほしい。とりあえずアルバム4作を超えてほしい。