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あたまのわるい音楽ブログ

2012年聴いたCDまとめ

などなど。超簡易的レビューかつ順位付けとか出来ないのでただの羅列です。
単一レビューとしても読める感じにできてます。

邦楽(J-POP)

マンパワー / □□□

マンパワー

マンパワー

 なかなか。「いつかどこかで」はとても素晴らしい曲。2012年を代表する曲と言っても良い。"everyday is symphony"から続いてきた『人にはそれぞれの生活があってそれが重なり合って世界が作られている』とか『人と生活を共有したい』みたいなシェア思想的テーマがこの曲で見事に結実している気がする。三浦さんの歌声があんまり無い事といとうせいこうさんの影が超薄くなっているところが不満。今一番気になるアーティストです。
(総評:★★★★☆、特に好きな曲:「You & I」「聖者の行進」「いつかどこかで (Album Version)」)

see you, again / pegmap

see you,again

see you,again

 まさか5年ぶりに新作が出るとは思わなかったなぁ。出れば良いとは思っていたけど。前作までは内に向いていた負のエネルギーが今作では外側(と言ってもすごく近い場所)に向けられているイメージ。『死ねばもろとも』みたいな。『爛れあって落ちていこう』みたいな。切なさや虚無感を感じさせる曲が増えたのも特徴的でしょう。何にしても「BORED!!」は名曲。お気楽ポップな曲とどうしようもない歌詞がミスマッチな素晴らしい曲です。パソコンに入れてからはずっとこれ聴いてました。
(総評:★★★★、特に好きな曲:「デザート」「BORED!!」「肌色同盟」)

リヴスコール / THE BACK HORN

リヴスコール(初回限定盤)(DVD付)

リヴスコール(初回限定盤)(DVD付)

 前二作のハードな音楽性に"太陽の中の生活""THE BACK HORN"のポップさを取り入れたようなサウンド。ポップかつロックで激しくて格好良いかつメッセージ性がある(盛り過ぎ)という点では"イキルサイノウ"にも劣らないバックホーンの一二を争う良作なのでは。「シンフォニア」の格好良さは異常。「世界中に花束を」は純粋なポップさと歌詞が胸を打つ曲。"太陽の中の生活"みたいなポップさじゃなくてまた違う次元の。歌詞面では「超常現象」が物凄いですね。これだけボーカルの山田さん作詞なんですけど。「風の詩」や「星降る夜のビート」みたいな面白い試みをしているのも良いですね。個人的にはかなり好きです。
(総評:★★★★☆、特に好きな曲:「シンフォニア」「風の詩」「世界中に花束を」)

坩堝の電圧 / くるり

 いや、掛け値なしに2012年で一番のアルバムだと思います。個人的な話ですが前作("言葉にならない、笑顔を見せてくれよ")は正直言ってポップスに振り切れすぎててなんだこれとか思ってもうくるりは終わりかなとか半ば本気で思ってたんですけど、ここまで見せつけられたらもう文句無しですよ。2012年までのこのバンドの音楽性をちゃんと消化して完成させられてます。冒頭から格好良すぎる「white out(heavy metal)」、言葉の乗せ方が大好きな「everybody feels the same」、某所で『歌謡シューゲイザー』とか形容されていた"ばらの花"を昇華した「o.A.o」など。トータルで見れば中盤少しダレますが、そもそもこういうボリュームのあるアルバムが大好きなので。個人的には「pluto」や「jumbo」なんかの実験的な曲や電子音をメインに使った曲をまた作ってくれたのが凄く嬉しかった。そんな感じです。
(総評:★★★★★、特に好きな曲:「everybody feels the same」「o.A.o」「glory days」)

僕は暗闇で迸る命、若さを叫ぶ / モーモールルギャバン

僕は暗闇で迸る命、若さを叫ぶ

僕は暗闇で迸る命、若さを叫ぶ

 前作までのアルバムにもあった"若さ"というテーマをメインに持ってきたアルバム。まあ前までは"若さの至り"って感じでしたが。それも含めて"若さ"というものを上手く表現した良作だと思います。特に前半は珠玉の曲ばかり。個人的に凄いと思ったのは「MY SHELLY」から「いつか君に殺されても」の流れですかね。「MY SHELLY」のこの物凄い歌詞はもうこれを超える歌詞は書けないんじゃないかと思うくらいの素晴らしい出来です。これをパンティーがどうたらとか歌ってた人が書いたんだから説得力があるというか。「いつか君に殺されても」も中々に凄い歌詞。『全てはいつか君に殺されても続くのです』って超絶私感ですが、後期ピチカート・ファイヴにも似た物凄い死生観を垣間見せられるフレーズだと思います。この三曲の歌詞は神がかった出来。歌詞に重きを置いたアルバムですが、サウンドは相も変わらずモールル独特のノリのあるサウンドで病み付きになりますね。ただ最後を「気まぐれのように揺れる世界から」で締めるのは正直どうかと思ったなぁ。
(総評:★★★★★、特に好きな曲:「MY SHELLY」「僕は暗闇で迸る命、若さを叫ぶ」「いつか君に殺されても」)

慟哭 / 宇宙人

慟哭

慟哭

 まあこのバンドを『相対性理論の二番煎じ』とか『フォロワー』といった言葉で片付けるのは簡単なんですよ。ただ、もう散々いろんな所に書きましたが(関係無い)、このアルバムを一言で表すなら僕の場合『恐怖』なんですよ。「ファンタスチックヨーグルト」の意味不明な可愛らしさ、変なパーカッションと無駄に重いサウンドでナンセンスな歌詞を歌う「コロネのおいしいぎょうざ屋さん」、しまいに聴いているだけで薄ら寒くなってくる「貝とでんでん虫」など。相対性理論の二番煎じとか言われるくらいですから基本的にはポップなんですけど、その合間にいきなり本格的なノイズロック「数字の人たち」が挟まれたり、しまいに頭がおかしくなりそうなリフを延々17分続ける「時計」で締め。ここまで一つの感情をぶつけられた事はあんまり無いんで形容しがたいですけど、なんか初めて聴いた時は"想い出波止場"の初期作品を聴いた時と同じような感じでした。むしろ解説が付いてるだけあっちの方が良心的かもしれません。意味不明かつ頭がおかしい曲集。しかもパッと見可愛らしいんだから余計タチが悪い。タイトルが「慟哭」なのも怖いです。ただここまでベタ褒めしといて何ですが、ポップさが合わさってないことには何とも聴きにくいなあ、と。まともにポップスとして聴けるのは2曲目「家の中以外away」くらいですかね。この曲は本当に格好良い。歌詞の意味も程良く深読み出来て良いですし。多分これはコミュ障の歌ですよ。ただ、一つ言えるのはこのバンドを先導している"しのさきあさこ"さんはマジで鬼才か無自覚の天才かただのキチガイかだと思うって事ぐらいですよ。是非ともゲテモノ好きに勧めてみたいバンド。初期モンテビにも近いかも。
(総評:★★★★、特に好きな曲:「家の中以外away」)

はじめにアイがあった / 禁断の多数決

はじめにアイがあった

はじめにアイがあった

 あんまり。「透明感」一曲だけだなあ、と悪いですが言ってしまいます。初めて聴いた時は面白いバンドが出てきたと思ったものですが。なんというか上辺だけで特徴付けしているせいで逆に印象に残りにくい曲が多いなあという印象。「透明感」は本当に良い曲ですが、これもスーパーカーのアレですし。歌詞は意図的かもしれませんがスーパーカーいしわたり淳治さんに影響受けてるような歌詞ですね。ここまで言っといて何ですが、作品自体はそんなに嫌いじゃないです。ただボリュームの多さが裏目に出ている気がします。これは12、3曲ぐらいで聴いてみたかった。あと男声ボーカルがあんまりですかね。音外してるのはちょっと……
(総評:★★★☆、特に好きな曲:「透明感(Album.ver)」「Moodhit Landscape」「チェンジ・ザ・ワールド」)

MUSIC / 清竜人

MUSIC(初回限定盤)(DVD付)

MUSIC(初回限定盤)(DVD付)

 シンガーソングライター清竜人が声優さんやアイドルポップスのコンポーザーさんやプロデューサーさんなどを迎えつつ作り上げた問題作。MOSAIC.WAVの名前を見た時は目を疑いました。なんと言っても凄いのは前作まで普通にラブソングとかまともな曲作ってた人がガラっと作風変えて声ネタ満載の、何て形容すれば良いのか分かりませんけど同人音楽みたいな曲作ってアルバム出してきた事ですよ。ただ、この声などを使って曲を演劇的に作り上げるという手法は前作"PEOPLE"で既に見せていた訳ですから、台詞や歌詞さえ許容出来れば十分いける作品だと思います。許容さえ出来れば。7曲目なんかタイトルから「りゅうじんのエッチ♥~ぼくのばちあたりな妄想劇~」ですからもう何となく分かると思います。更に元が素直なポップス作ってた人ですからメロディに不出来は一切無いですし、編曲もその道のプロがやってる訳ですから安易な四つ打ちとか一切無い訳ですよ。「雨」なんかは女優さんを迎えての台詞メインな曲ですが、メロディと歌詞で胸を打ってくる良曲です。あと、「おどれどつきまわしたろか」や「GENERATION GAPなんて言わせない!」などの曲で清竜人本人も声で演技をしていますが、その演技が無駄に上手いのがなんかイラつきます(いい意味で)。感想としては、本当にアイドルポップとかが好きなんだなぁと。全体的に見れば完成度の高い作品です。あと次作がとても気になります。余談ですが、この面子でヒャダインが居ないのがむしろ意外だなとか思ってたらベボベの新譜に居ましたね。この二アーティストはいろんな意味でこれからも注目ですね。あと、このアルバムで佐藤聡美さんの良さに気付きましたがよりによって清竜人のアルバムで良さを気付きたくなかった。
(総評:★★★★、特に好きな曲:「おどれどつきまわしたろか」「雨」「りゅうじんのエッチ♥~ぼくのばちあたりな妄想劇~」)

邦楽編終了。残りは次回。