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あたまのわるい音楽ブログ

アルバム初聴メモで取り上げた作品一覧 (2021年6月まで)

 毎月一回、その前月に聴いたアルバム(シングルの時もある)で気に入った曲をまとめて感想記事にするということをやっています。
 以下は今まで取り上げた作品一覧です。

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ピーナッツくん「Tele倶楽部」全曲感想

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 VTuber、ピーナッツくんの2ndアルバム。2021年リリース。

1. 笑うぴーなっつくん

 ピーナッツくんというキャラクターをメタ的に俯瞰しつつ、このアルバムでのスタンスを表明するリリック。初っ端から毒をカマしてくるのが前作「False Memory Syndrome」とは異なるこのアルバムのモードを感じさせます。
 マシンガン的に繰り出される「日々意味ないことで満たす feeling から生まれてる新たなクラシック」などのフレーズにピーナッツくんの表現者としての矜持を感じさせて非常にカッコいい。
 自己言及的な楽曲という意味で「ピーナッツくんのおまじない」と同じ類の曲ですが、段違いに増した攻撃性によりこの怨念と欲望渦巻くダークなアルバムの幕開きに相応しい楽曲となっています。

だって運動会とオリンピックは違うだろ?
君がいっとうしょうでぼくがビリでもそれは同じレースじゃないんだよ

 マイノリティの牙が光るリリックで最高にクール。

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2. School Boy (feat. もちひよこ)

 前曲の銃声から間髪入れずこの曲のイントロが流れてくるのがまずカッコいい。
 この曲は客演で参加しているもちひよこさんのVTuberとしてのキャラクターも加味してのことか、メルヘンチックな音色と重たいビートという相反する要素が絡むミュージカル的な曲になっています。
「教師と生徒」というメタファーで恋愛の駆け引きを歌っている歌詞ですが、なんとなくピーナッツくんの創作スタイルとして確実に存在しているであろう反骨心を表現しているようにも見えるのが面白いところです。あるいはインタビューの言葉から考えると、本当に人生の先達という意味での「教師」をもちひよこさんは演じているのかもしれません。
このアルバムを貫いている『恋愛』と『VTuber』という2軸の概念を象徴するような楽曲だと思います。

どことって見て正しいこと
ひとつもないね

 ここすき。多分みんな好き。

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3. 風呂フェッショナル (feat. Yaca)

 間違いなくアルバム中最も平和な曲。この曲以外ほぼ全曲シリアスな雰囲気なので、これが無かったらかなり重たいアルバムになってしまっていたような気がします。
「サウナだと好きな人も限られてるかもしれないから風呂をテーマにした」という談ですが(もっと攻めて全編サウナについて語った曲も聴いてみたい)、重すぎないビートに乗ってふわふわした音色が包み込んでくる、のほほんとしたピースフルな雰囲気がまさにテーマに相応しい心地良さです。
 Yacaさんのリラックスした語り口でのフロウも気持ちいい。ラストの掛け合いも(アルバム中では唯一と言っていいほど)「生身」のやり取りが感じられて和みます。

母の腹の中から裸だから
末端あったまったらまた彼方
数える那由多

 しかし何気に韻の踏み方がエグい。確実に踏んでいくという強かさがまたカッコいいです。

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4. My Wife (feat. KMNZ LIZ)

 段々この曲あたりから空気が狂い始めてくるといいますか、ピンク色になってきます。
俺の嫁」という現代日本では既に廃れていながら海外で「Mai Waifu」として未だに生きている概念を冠したこの曲は、誰がどう見てもVTuber←視聴者の一方的な恋というか性愛をぶつける歌。
 物理的に届かない距離に居る魅力的な異性に(メタ的に)思いを寄せる楽曲はかつて「RAINBOW GIRL」や数々のボカロ曲などがありますが、それらとは違って「実在」してるのがかなりタチ悪いです。
 ここまで弱者男性の欲望を代弁しつつ、LIZさんのヴァースでガッツリ脳破壊させてくるリリックを書ける兄ぽこは一体どんな世界を見ているのか……。煌めく音色で溢れたポップでキュートなトラックも相まって、楽曲に含有されている悪意で具合悪くなってくるレベル。
 特にLIZさんが歌うヴァース、これよく歌ってもらえたな……(しかも快諾)ってマジで思います。

楽しみたいならお金払って

 から始まる一連のフレーズはアルバムタイトルとも結びつく、VTuberの一側面を象徴する名リリックかと。

5. messed up! (feat. Marukido)

 女性ラッパーのMarukidoさん参加ということで、他の楽曲よりも更に硬派なヒップホップという趣の楽曲。
 現代日本を取り巻く混沌を象徴したリリックに不気味で蠱惑的なビートが光ります。
 特にMarukidoさん自らの手によるリリックは「人を不快にさせる表現のオンパレード」みたいなレベルですっごい。「風呂フェッショナル」とは別次元の「生身」感を生々しく露出させるこのヴァースを、過剰に理想化された偶像崇拝を行う曲である「My Wife」の後に並べるという狂気の曲順。

ナナナーナナナーペニバンジョイマーン
ナナナーナナナーペニバンジョイマン

 ペニバンジョイマンって何……?

6. zakkyobuilding (feat. チャンチョ)

 外部からのゲストを迎えた曲は一旦終わり、チャンチョのラップをフィーチャーした楽曲。これがまたカッコいい。
 前作では落ち着いたローテンポの楽曲に参加していたのでそこまでラップスキルが表出していませんでしたが、体温低めのローテンションでハスキーに繰り出すフロウがマシンガンのようでとてもクールです。最近更にイキってきたチャンチョのイメージにも合致する尖った印象の曲ですね。

Zakkyo ビル zakkyo ビル
エレベーターに乗って
また上に上がる
カッコいい

「エレベーター」の言い方が好き。
 雑居ビルのアングラ感と、そこで何かすごいことが行われているというエモさが詰まった曲だと思います。

7. skit

 短いスキット。まさにテレクラの通話を想起させるやりとりは大変いかがわしいし、ピーナッツくんの辿々しさにはこっちまで恥ずかしくなる。
「おしゃれになりたい!ピーナッツくん」というキャラクターはそもそも「まだ自覚していない(幼い)コンプレックス」が一つのコンセプトになっていると思ってるんですが、この曲もそういった5歳児的なコンプレックスが見て取れる作品ですねっていうのは多分深読みしすぎ

8. KISS (feat. おめがシスターズ)

 前曲のやり取りを引き継いで「いけないことをしたいよ」とこの曲に繋げるのがまたイカしてる。
 おめシス参加の曲。雰囲気はなんとなく80年代っぽいダサカッコ良さも感じるところです。
 おめシスを知っている身だとぶっちゃけ台詞にばかり耳が行くというかリオちゃんが頑張って素で(?)話してるのがまず面白いし、おめシスにまさかの歌でなく台詞を任せるのか……みたいなことを無限に考えてしまう。

もうわかったろう
ただ致したいの

 ラストのピーナッツくんの矢継早に繰り出すフロウとそれをおめシスが塞いで終わる展開が本当に痛々しくて切ない。
 このアルバムに入ってる恋愛の曲は、最後の一つを除いて全て一方的な思慕なんですよね。この曲も明らかに相手方は自分にそこまで魅力を感じていないであろう、というのが見て取れるのがとても悲しいし、凄まじい表現力だと思います。ラストの「愛より先に」の余韻が後を引く。

9. 未来NEXTメシ vs yanagamiyuki

 とても好きな一曲。
 バーチャルの先人である初音ミクとピーナッツくんの交互の掛け合いが耳に残る、途轍もなく中毒性高い曲。気づけば「ミート hope に転身 ye」って言ってしまう。間抜けなようにも不気味なようにも聴こえるメインフレーズと重いビートも耳にこびりつきます。

ぼくで飯を食うなんて
気持ち悪いよお前

やながみゆき人間やめ損なっちゃった?
今更なんだ?お前の動物性のタンパク

 まさかのご主人様/ボカロPをdisるというペルソナvs中身のラップバトルの様相を呈するリリックも衝撃的です。
 ミクさんのフロウも、人間のようにも聴こえるしシンセフレーズのようにも聴こえる、自然さと機械感が同居していてとてもカッコいい。

10. Peanuts in Wonderland

 オペラチックなコーラスに導かれて始まる、浮遊感溢れる不気味でサイケデリックな一曲。
「zakkyobuilding」に引き続きチャンチョが参加していますがやっぱり高速で詰め込んで繰り出されるフロウがかっこいい。
「ピーナッツくん」という物語について寓話的に書かれたリリックは全てが示唆的ですが、

1900 何年 から記憶
されたお前はお前じゃないわ

 からのフレーズは特に分かりやすく現実からの離脱を表しています。
 生身としての存在とキャラクターとしての存在、その2つの関係性は前作の「幽体離脱」で歌われているようにまさに夢現と同じようなもので、バーチャルの存在になるということはすなわちアリス・イン・ワンダーランド的なことなんでしょうね。

11. SuperChat

 これを聴いたぽんぽこさんが関西弁で激怒したという一曲。このアルバムで最も攻撃的な曲です。
 リリックの全フレーズが(自分を含む)全てのVTuberへのdisりで成り立っているという凄まじい楽曲。
 これをリリースしようとする度胸にまず称賛を贈りたいし、シーンを批評するという点で非常にヒップホップ的な意味でのリアルを体現していると思います。
 なんつっても曲が良いっていうのが強いですね。シャウトと歪んだ暴力的な音が鬼カッコいい。あと、キレていたぽんぽこさんですらつい口ずさんでしまうフックの中毒性。
「My Wife」にも通じる、より直接的な怨念が渦巻く楽曲ですが、これを聞いていると本当に兄ぽこは普段から一体どういう感情でVTuberシーンを眺めているのだろうかという気持ちになる。

誕生日でもないのに
記念配信で多額を見込めるぜ

 全文引用したい勢いですが、特にここすき。

12. ぼくは人気者

 前曲とのギャップで風邪引くくらい牧歌的な曲。
 ヤギ・ハイレグさんのトラックの雰囲気や仲間へのリスペクトを混ぜ込んだりするところも相まってホームでリラックスしている空気感が楽しい曲です。メイクマネーって感じでイキってるリリックも味わい深い。
 しかしそこに挟まるチャンチョの「ピーナッツくんなに言ってんの?」のコーラスがただでは終わらせないひねくれ感があって好き。

13. ペパーミントラブ (feat. 名取さな)

 このアルバムのハイライト。前曲のトラックがフェードアウトで終わり、煌めくシンセフレーズが入ってくるイントロでもうクライマックスなんだなと感じる。
 ピーナッツくんは個性立ったフックを曲ごとに作るのがとても上手いと思うんですが、この曲のフックはその中でも飛び抜けてキャッチー。そのキャッチーさはピーナッツくんが「ぽんぽこさんこのアルバムちゃんと聴きました?」と問うた時にぽんぽこさんが真っ先にこの曲のフックを歌い始めるほどです。
 キラキラした音色が折り重なる美しいトラックにピーナッツくんの熱の籠もったエモーショナルなフロウが乗っかるところから既にエモい。
 そして「当然ファーストだった」から始まる名取さなさんのボーカルが入る瞬間、ここに間違いなくアルバムの一番のカタルシスが設定されているように思う。そのピュアな歌声とリリックがこのアルバムに込められた悪意も怨念も欲望も全て浄化していくような感覚を覚える。
 まさに少年漫画的なピュアネスのあるリリックですが、トラックメイカーが同じであり雰囲気が似通っている「My Wife」や一方通行だった「KISS」とは異なり、双方向的な繋がりであるという事実に救いを感じます。

致し方ないことぼくしちゃった
のかも頬つねって感じる
あの日の予熱

 ここの「いぇい」好き。オクターブ違いで重なる名取さなさんのフロウがすごく可愛いししっかりラップしてて魅力的。

14. Unreal Life (feat. 市松寿ゞ謡)

 このアルバムを作る動力となったと言っても過言ではない「Unreal Engine」をタイトルに冠した最終曲。
 ピーナッツくんと市松寿ゞ謡さんの歌声、ヒステリックな音色のシンセ、生音のベース、あらゆる音が引力によって歪められたような音像はUnrealと呼ぶに相応しく、あまりにもカッコいい。
 そしてもはや小節を逸脱するピーナッツくんと市松寿ゞ謡さんのフロウがまさに異世界へと飛んでいくような壮絶な浮遊感を醸す。
「ペパーミントラブ」で浄化された空気でそのままどこへともなく飛んでいくような、アルバムの、そしてピーナッツくんの「次」を感じさせる楽曲です。

子供たちが眠りにつく頃
ピーナッツくんは無限の彼方へ行ってしまった
彼らは一体何を考えているのだろうか
綴る想いは泡沫の如く
されどこだまするのだあの鐘のように

まとめ

「恋愛」というモチーフを用いてVTuberシーンの今を描いた、素晴らしい作品だと思います。是非聴いてみてください。

 あとライブも大変エモかったです。

www.youtube.com

 ぶっちゃけこの記事で書いてる話は全部ここに載ってるので、あわせて読んだ方がよいかと思います。
kai-you.net

アルバム初聴メモ 2021年6月編

※個人の主観的感想です。
※通しで一度聴いた時点でのメモ書き程度です。


06/05

駄々録~Dadalogue / No Lie-Sense

 邦楽。2020年。
Cs.佐平次」がよさげ。

 初めて聴きました。鈴木慶一さんとKERAさんのコンビということでサブカルの極致みたいな空気感、しかもあんまりオシャレなタイプのサブカルでもない。ニューウェーブとマンボとディスコとフォークと歌謡曲が入り混じってるような音楽性なのでマジで人を選びそう。
 言わば曽我部恵一ではなくKERAがプロデュースした「ヘイト船長回顧録」と言いますか。老いて益々病的になる慶一さんのドロドロとした世界観をKERAさんのブラックジョークと構成力でまとめたようなアルバムだと思います。


06/12

Earth Dies Lonely / Golem Who Goes Fish

 洋楽。2020年。
Identifiable and Unidentifiable Rabbit Tracks」「Eating Is a Chore」がよさげ。

Identifiable and Unidentifiable Rabbit Tracks」エレピとオルガンが寂しげな一曲。盛り上がっていきそうなところでフェードアウトするのでおあずけ感がすごい。

Eating Is a Chore」ひたすら下降していくコード進行とだらっとしたボーカルが切ない侘しさを醸す曲。


06/20

Tele倶楽部 / ピーナッツくん

 邦楽。2021年。
 ここで全曲感想を書きました。
killerd.hatenablog.com

アルバム初聴メモ 2021年5月編

※個人の主観的感想です。
※通しで一度聴いた時点でのメモ書き程度です。


05/02

You Forgot It In People / Broken Social Scene

 洋楽。2003年。
KC Accidental」「Almost Crimes (Radio Kills Remix)」「Looks Just Like The Sun」「Anthems For A Seventeen Year-Old Girl」「Cause = Time」がよさげ。

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05/05

Nurture / Porter Robinson

 洋楽。2021年。
Lifelike」「Look At The Sky」「Get Your Wish」「Wind Tempos」「Musician」「Something Comforting」がよさげ。

 去年「Get Your Wish」を聴いてからというもの、これはただことではないと思って待ち遠しく思っていたPorter Robinsonの7年ぶりのアルバム。良すぎです。先行して発表されていた楽曲「Look At The Sky」「Get Your Wish」「Musician」「Something Comforting」など(全てリード曲に相応しい名曲)を核に、情緒的で美しいメロディが次々と繰り広げられる60分間。
 アレンジ面ではポーター・ロビンソン本人の歌をピッチ上げして女性ボーカルとしている曲が多いのが印象的。「Get Your Wish」を初めて聴いた時めっちゃ可愛くて綺麗な声のボーカルだなーと思ってたのでこれがピッチ加工の賜物だったと知って驚きました。その氏による架空の女性ボーカルと素のボーカルが入り交じる「Something Comforting」は間違いなくこのアルバムのハイライトでしょう。
 ボイチェンでボーカルを女性的な声に変化させるというのは今までも度々行われてきた手法ではありますが、声の加工が新たな自己表現の一つとして膾炙してきた2021年においてこういった表現が行われているのを見るとそれらとはまた違った意味合いを感じるというか、正しく現代的な音楽だなと思ったりします。

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モメント l.p. / クラムボン

 邦楽。2019年。
Lush Life!」「タイムライン」がよさげ。

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05/07

WACKY PACKAGES / カーネーション

 邦楽。ライブ盤。
頭の中の傷」「The End of Summer」「ごきげんいかが工場長」「夜の煙突」「ゴング・ショウ」がよさげ。

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05/08

Runt / Todd Rundgren

 洋楽。1971年/2011年再発。
Believe In Me」「We Gotta Get You A Woman」「Baby Let's Swing / The Last Thing You Said / Don't Tie My Hands」「Birthday Carol」がよさげ。

Believe In Me」しっとりしたピアノが印象的なバラード。2分弱という短さが潔くて好きです。

We Gotta Get You A Woman」変な拍子で入ってくるイントロが印象的な多分代表曲。サビのメロディ好き。

Baby Let's Swing / The Last Thing You Said / Don't Tie My Hands」メドレー。「The Last Thing You Said」がめちゃめちゃ良い。

Birthday Carol」美しい弦楽器のアンサンブルから始まり、そこからハードロックになったりシンガーソングライター的な正統派バラードになったりまたハードロックに戻ったりと展開が右往左往する9分間。

 トッド・ラングレンの1st。屈指のメロディセンスとひねくれっぷりが既に発揮されていて素晴らしいです。

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05/12

DUCK BOAT / カーネーション+政風会

 邦楽。1986年/2013年再発。
空色のコンビナート / カーネーション」「水門 / 政風会」「WAKE UP! / 政風会」がよさげ。

YOUNG WISE MEN / カーネーション

 邦楽。1988年/2013年再発。
ビーチで写真」「恋は底ぬけ」「頭の中の傷」「いろいろあるさ」「YOUNG WISE MEN」「きっとイクよ」「ごきげんいかが工場長」がよさげ。

ビーチで写真」浮遊感のあるアナログシンセのイントロから始まり、スネアを叩き続けるドラムとオクターブ違いで重なるコーラスが謎の勢いを醸し出す曲。3分足らずの間にひねくれたアレンジと急展開が詰め込まれた、掴みとしてバッチリな曲だと思います。

恋は底ぬけ」アルバムの幕開け2曲目に相応しい晴れやかで爽やかポップな曲。

頭の中の傷」基本的には元気で快活なポップですが3曲ぐらい繋がってるみたいに転調しまくる曲展開が異常。それをあたかも普通の展開ですけど?みたいな顔してさらっと聴かせるのも異常。

いろいろあるさ」スカビートで疾走する曲。ホーンのメロディが絶妙です。Aメロの明らかに他とコードがぶつかってるオルガンも好き。

YOUNG WISE MEN」ひねくれポップが並ぶアルバムですが、その中でもこの曲がずば抜けてキャッチーで名曲然としている気がします。メロディが耳に残るしノリの良い演奏が聴いてて気持ちいい。現実なんだか妄想なんだかよくわからん歌詞も好き。80年代後半の陽気な時代感を色濃く残した名曲だと思います。

きっとイクよ」ドロドロしたサイケデリックな曲。コーラスワークがめちゃめちゃ良い。タイトルはアレですが、この歌詞はなんか下ネタっていうより弱者の虚勢感が滲み出てて痛々しい。刺さります。

ごきげんいかが工場長ムーンライダーズ「マニア・マニエラ」的にバンドサウンドをインダストリアルに加工したり工場の音をサンプリングしたりしている曲。それに乗っかる美メロ。

 カーネーションの記念すべき1st。めっちゃ好き。メロディ、アレンジ、歌詞、曲順全てが好みです。
 一曲内で別の曲を繋いだような展開が行われるのは当たり前、妙なことをしていない曲がないというひねくれっぷり。
 それに加えて歌詞も現実と妄想を行ったり来たりする朦朧さ加減、「頭の中の傷」「ハンバーガーですね」「きっとイクよ」「ごきげんいかが工場長」のようなタイトルに代表されるように言語センスもイカれてますが、そのひねくれさを80年代的陽性ポップなメロディの美しさや初期衝動ならではの勢いのあるバンド演奏で包括した結果、異常なことをやっていつつもめちゃめちゃポップでキャッチーというひねくれポップとして理想の一枚になった感じの作品。
ビーチで写真」で掴み、「恋は底ぬけ」で爽やかなポップを披露してから「頭の中の傷」で本領発揮をするA面の流れや、B面冒頭「YOUNG WISE MEN」で一気に空気を塗り替える感じの曲順も素晴らしい構成力。
 初期カーネーションはBlack Seaの頃のXTCムーンライダーズの影響を色濃く受け継いでいますが、そんなアーティスト達の名盤と肩を並べるような名盤だと思います。僕のようなひねくれポップ好きはマストでしょう。


05/15

LOVE SCULUPTURE (Deluxe Edition) [Disc 2] / カーネーション

 邦楽。1999年/2013年再発。
蜘蛛のブルーズ (Home Demo)」「OH MY GOD! (Home Demo)」がよさげ。

GONG SHOW / カーネーション

 邦楽。1988年/2013年再発。
ゴング・ショウ」「ウォーク・オン」「愛しのリボンちゃん」「サーフィン人生」がよさげ。

ゴング・ショウ」後のライブで長尺のソロ回しによって7分とかに伸びていく曲ですが、ここでは4分と短め。三拍子のリズムがかっこいい。

ウォーク・オン」ほのぼのポップ。なんですが歌詞が壮絶。「つまらない男の見本は僕以外考えられないよな」「働き者が僕に言う「プライドの壁を高くせよ」とんでもない僕の体はチョモランマ級のエゴだらけ」「疲れきってちゃ生きてけない くよくよするなよ無職でも」全文引用したい勢いですが、ある種の精神状態にある人にとってはメチャメチャ刺さる詞ではないかと思う。というかバブルの時代にこの歌詞とは……。

愛しのリボンちゃん」全体的に非ポップな曲が並ぶアルバムにおいて随一にポップ。この後森高千里のアルバムに参加するのを予見させるような爽やかでドライブ感のある曲。クリーンギターの音色や後半のコーラスなどいかにも80年代っぽさがあるのも好みです。

サーフィン人生」歌詞もリズムものんびりした曲。穏やかな曲調ですがメロディにどことなく物悲しさがあって好き。ストリングスの音色がとても美しいです。

 カーネーションの2nd。1st(YOUNG WISE MEN)のポップさを消し飛ばすように実験的な一枚。特に各メンバーで曲を持ち寄ったA面が実験し過ぎです。「ジェニー・ジェット」の雰囲気が怖い……。
 B面以降はある程度ポップさを取り戻しますが、無職の歌「ウォーク・オン」や保険金で儲ける歌「リッチ・マン」など1st以上に歌詞がトんでるのが印象的。
 地球をモチーフにしたという壁画のジャケット含め、混沌とした雰囲気がなかなか好きです。

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05/23

オレンジ / pray / 赤い公園

 邦楽。2020年。
オレンジ」「pray」がよさげ。

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05/27

新しい果実 / GRAPEVINE

 邦楽。2021年。
ねずみ浄土」「目覚ましはいつも鳴りやまない」「Gifted」「居眠り」「リヴァイアサン」「最期にして至上の時」がよさげ。

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05/28

FALL TOUR 2020 at Nakano Sunplaza / GRAPEVINE

 邦楽。ライブ盤。
指先」「here」「Alright」がよさげ。


05/29

HELP EVER HURT NEVER / 藤井風

 邦楽。2020年。
何なんw」「キリがないから」「罪の香り」「死ぬのがいいわ」がよさげ。

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05/30

Metal Moon / BLANKEY JET CITY

 邦楽。1993年。
おまえが欲しい」「Sweet Milk Shake」がよさげ。

おまえが欲しい」やたら長い前奏から既に3ピースバンドのかっこよさが溢れまくってるんですが、それが終わって急にテンポが速くなり浅井さんの歌が入ってくる展開がめちゃめちゃかっこいい。

Sweet Milk Shake」前曲からの勢いでそのまま疾走するロック。リフがめちゃめちゃかっこいい。

真っ黒 / tricot

 邦楽。2020年。
右脳左脳」「あふれる」「順風満帆」「なか (Album ver.)」がよさげ。

右脳左脳」うらぶれた感じのファンクロック+変拍子

あふれる」tricotの十八番とも言える、変拍子入れまくりのメロからキャッチーなサビに切り替わるのが気持ちいい曲。

順風満帆」これもサビで急に8ビート+めちゃめちゃキャッチーなメロディに切り替わるのが好き。

なか (Album ver.)」ラップ入ってる曲。サビのメロディ好き。

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DEMAGOG / キタニタツヤ

 邦楽。2020年。
デッドウェイト」がよさげ。

デッドウェイト」ファンク入ったオシャレめなロック。なんだかんだこういうのが好きです。

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アルバム初聴メモ 2021年4月編

※個人の主観的感想です。
※通しで二回聴いた時点でのメモ書き程度です。


04/01

Parakeet & Ghost (Deluxe Edition) [Disc 2] / カーネーション

 邦楽。1999年/2009年再発。
恋の不思議惑星」「月の足跡が枯れた麦に沈み (Home Demo/Instrumental)」「ヘヴン (Home Demo/Instrumental)」がよさげ。

恋の不思議惑星」アルバムに入ってるものとは別のシングルバージョン。アルバム版は電子音で埋め尽くすような混沌としていてサイケデリックなアレンジでしたがこっちは電子音で鳴っていたフレーズがフルートに差し替わっていたり音数がかなり引かれていたりとスッキリしてオシャレなギターポップという印象。
 アレンジとしてはこっちの方が好きかもしれないですね。ただアルバム版もあのアレンジがアルバムの流れとして最適なので甲乙は付け難い。

月の足跡が枯れた麦に沈み (Home Demo/Instrumental)」アルバム収録曲のホームデモ。とにかくスーパーで流れてるような音のチープさがたまらないですが、デモ音源としてはアルバム版とアレンジが結構違うのが興味深い。
 アルバム版はそれこそ地を踏み締めるようなバスドラの繰り返しとフォーキーなアレンジが印象的でしたが、デモはシンコペーションが強調された16ビートのオシャレなアレンジでこっちの方向性でも聴いてみたかった気がします。

ヘヴン (Home Demo/Instrumental)」これもスーパーで流れてるような音がめっちゃ好き。これは直枝さんがライナーノーツで「「ヘヴン」の原型がこうまでムード・ミュージック的だったとは誰も想像できなかったのではないだろうか?」と書いているようにアルバム版とはまるで似つかないアレンジ。
 これはこれでオシャレで面白いんですが、これだとアルバムのトリは務まらなかっただろうなあという感想。この曲をシューゲイザー的な轟音で再構築したのはマジで英断だと思います。

 カーネーションの「Parakeet & Ghost」というアルバムの再発に付いてきたボーナスディスク。カップリングやホームデモが収録されてます。ホームデモと言っても原曲とだいたい同じで、デモの時点でここまで作り込んでたというのは脱帽する。


04/03

GIRL FRIEND ARMY (Deluxe Edition) [Disc 2] / カーネーション

 邦楽。1996年/2009年再発。
I WANT YOU (Full Version)」がよさげ。

I WANT YOU (Full Version)」R&B成分の入った90年代らしさのあるオシャレで跳ねたポップス。時折挟まれるユニゾンのコーラスがとてもキャッチーで素敵です。B面曲なんですがこれ単体でシングル切れるくらい良い曲だと思う。
 この頃のカーネーションは「DRIVE」差し置いて「グレイト・ノスタルジア」がA面になったり「No Goodbye」がシングルで出たりちょっと泥臭いフォーキーさを推してた感じなので洗練され過ぎててシングル切れなかったんだろうか……。

 これもカーネーションの「GIRL FRIEND ARMY」というアルバムの再発に付いてきたボーナスディスク。


04/04

EP #4 / Elastic Cubes

 邦楽。2021年。
ファン」「そういうこともある」がよさげ。

ファン」情報量の多いポップ。中盤のメロが可愛くて好きです。

そういうこともある」音頭と短歌とサンプリング。Hyperpopらしさとしてはこの曲が一番強い気がする。やりたい放題感が。「朝起きて布団の中で携帯を見ているうちに昼過ぎになる」

 ジャケットがイカしてる。


04/05

グリニッジ・ギャラクシー・エクスプレス / wujiu~うーじう~

 東方アレンジ。2017年。
My Reverie...」がよさげ。

My Reverie...パワーコードのリフ好き。ブルージーに弾きまくるギターフレーズがかっこいいし間を埋めるコーラスギターも良い味出してます。

あなた / 深夜放送

 東方アレンジ。2020年。
西を向く」「辿る間に」がよさげ。

西を向く」割れまくったギターノイズとドコドコ言ってるタムが異常な音圧を耳に叩きつけてくるノイズロック。デカい音は無条件でカッコいいということを思い知らされる曲。

辿る間に」割れまくったベースとギターとドコドコ言ってるタムが異常な音圧を耳に叩きつけてくるノイズロック。ザリザリした音で鳴らされるギターリフがめちゃめちゃカッコいい……。
 ベースの導入からダンスロック的な展開になり終盤の轟音とその後の寂寥感に至る曲構成も素晴らしいです。

 前作は聴けてないんですが、最近あんまりなかった印象の四つ打ちが復活したことによって若干キャッチーになった感じ。

「西を向く」は「死にたい」以来のキラーチューンな気がします。死んでる人の曲が死にたい人の曲以来のキラーチューンというのも変な話ですね。

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04/07

モジャのまにまに / モジャン棒

 東方アレンジ。2020年。
不眠ニズム」「キニシズム」がよさげ。

不眠ニズム」モジャン棒の十八番と言えそうな、ギターカッティングしまくりでリズムがドタバタしたロック。サビのふっふー↑が好きです。

キニシズム」すごい好きです。サビのコーラスと右で鳴ってるクリーンギターが醸し出す壮絶な浮遊感。メロディも好き、というかこれは原曲の桜花之恋塚が名曲なので必然的に良メロ。
 桜花之恋塚アレンジといえば豚乙女の「パノラマガール」も超名曲でした。つってもこの2曲以外に桜花之恋塚アレンジ知らないけど……。

Smile / Eve

 邦楽。2020年。
レーゾンデートル」「心予報」「白銀」「バウムクーヘンエンド」がよさげ。

レーゾンデートル」い つ も の ガチャガチャした四つ打ちロック。メロは低音で歌ってサビで高音を張り上げるというのもいつものパターン。でもいいの、こういうの好きだから……。
 とは言えちょっとラップっぽい節回しが入ったりと新機軸の要素も入ったりしてます。

心予報」電子音要素が増えた「僕らまだアンダーグラウンド」路線の曲。

白銀」メロディ好き。

バウムクーヘンエンド」今作では飛び抜けて好きです。ちょっとトリッキーなリフでイントロから引き込まれるんですが、サビの高低を繰り返すメロディのキャッチーさが凄まじい。
 Eveさんはサビで複数のメロディを用意して展開していくことが多いですが(例:トーキョーゲットーは「どうしたってどうしたって~」+「ふっふーううっうっうっわうわー~」+「君は今日もステイ」)、この曲でもしっかり複数のキャッチーな展開を用意して繋げていく技巧が発揮されていて素晴らしいです。間奏のアコーディオン的な音も新鮮で良き。

 やっと聴けたシリーズ。3作目のアルバムですが、相変わらず情報量の多い四つ打ちロックを演っていると思いきやぐっと電子音の比率が多くなってます。「LEO」「朝が降る」「mellow」と3曲でガッツリトラップビートやってる。

 ミックスも以前の高音を強調していたものから中低音強調に変化しているので過渡期なのだろうなという印象。

 あとラストに置かれた2分未満の「胡乱な食卓」がメチャメチャ不穏なんですけどこれで終わる意図がわからん過ぎる。米津玄師がかつてYANKEE本編を「KARMA CITY」で終わらせたのを思い出しました。調べたらツアータイトルにもなってるし一体何……?


04/08

LOUD AND BEAUTY -Venture Business Show Vol.3- / カーネーション

 邦楽。ライブ盤。
レオナルド」「月の足跡が枯れた麦に沈み」「ハイウェイ・ソング」がよさげ。

レオナルド」スリーピースの薄い音が穏やかで優しい感じの雰囲気を醸し出していて好きです。

月の足跡が枯れた麦に沈み」上述の通りアルバムではフォーキーなアレンジでしたがこのライブ音源ではかなりグランジっぽく無骨なアレンジ。特にサビでのハードロックマナーなギターリフは非常にカッコいいです。ラスサビのシャウト混じりのボーカルがエモーショナル。

ハイウェイ・ソング」この曲こんなにロックだったのかと思ったライブアレンジ。これも歪んだギターが非常にグランジでよいです。

 カーネーションの2003年のライブ音源。スリーピースのライブということで本当にボーカル+ギター+ベース+ドラムしか入ってないシンプルな音。

 ギターの音とかモロにグランジな歪みっぷりで、「月の足跡が枯れた麦に沈み」「ゴング・ショウ」「ぼうふら漂流族」なんかはその歪んだ音のカッコよさがダイレクトに出てます。


04/13

Seven Girls' H(e)avens / キタニタツヤ

 邦楽。2019年。
Sad Girl」「クラブ・アンリアリティ」がよさげ。

Sad Girl」メロディ好き。

クラブ・アンリアリティ」硬質なリズムセクションとギターが絡み合うネオソウルな感じのオシャレな曲。

 キタニタツヤさんの曲を聴くのはI DO (NOT) LOVE YOU.以来ですが氏も打ち込み方面に行ったのかーという感想。


04/20

しあわせシンドローム / ナナヲアカリ

 邦楽。2019年。
ウツムキブレザー」「Youth」がよさげ。

ウツムキブレザーヒゲドライバー氏作のハイテンションなエレクトロポップ。

Youth」哀愁漂うアナログシンセのコード弾きとトラップビートが印象的な曲。調べたらこれもキタニタツヤさん作曲でした。全然気づかなかった……。

 VTuberナナヲアカリのミニアルバム。曲提供がナユタン星人にピノキオピーにヒゲドライバーといういつものメンツで安心感。ゆよゆっぺさんの曲もそれこそ5年ぶりくらいに聴いたけど相変わらずメタルやってて安心する。


04/22

Act of Tenderness / Cindy Lee

 洋楽。2015年。
Wandering and Solitude」がよさげ。

(noteより転載)

 いきなりおよそ平均律を無視した気持ち悪いコーラスの不協和音から始まって震えますが、以降ずーっと同じような感じで進んでいきます。

 たまに(比較的)ちゃんとしたメロディが歌われることもありますが、基本的にはリズムレスでアブストラクトなサイケデリックフォーク+ノイズという感じ。そのたまにあるメロディもほとんどが短調(or無調)。

 面白いのが、「What I Need」や「Operation」のような曲でリズムトラックとシンセサイザーが入ってくると急にとてつもなくポップになったように聴こえるところですね。いかにリズムの存在が人間を安心させているかがわかる。「声とギター」みたいな組み合わせは普通生気を伴って聴こえるはずですが、このアルバムでは生気通り越してただひたすらに死臭を振りまく存在となっています。

 それと「New Romance」「Quit Doing Me Wrong」「Bonsai Garden」など何個かノイズミュージック的な楽曲が挟まれていますが、これらを聴いててノイズと不安定な音程では後者の方がより不安を煽るのだなあみたいなことにも気づいたりして中々面白い体験でした。ノイズの中で不安定な音程が揺れるさまはまさしくホラーです。

 そんな感じでアルバムがずっと進んでいくので、アルバム中唯一長調のラスト一個前「Wandering and Solitude」がめちゃめちゃのどかで平和に聴こえるというか、これ作った人も一応カタルシスとかアルバムの纏まりとかを考慮してたんだな……とか聴いてて思った。これだけ「めまい」のゆら帝みたいですからね。ファズギターの感じとか。


04/23

Public Strain / Woman

 洋楽。2010年。
Eyesore」がよさげ。

 Cindy Leeの人が前にやっていたバンドです。10年代前半インディーロックのローファイでざらついた感じの音像がとてもかっこいい。

www.youtube.com

 アルバムとは別バージョンです。こっちの方が速くてかっこいい。


04/26

Substance / Joy Division

 洋楽。1988年/2015年再発。
Transmission」「Love Will Tear Us Apart」「These days」がよさげ。

Transmission」16分音符で刻むハイハットが疾走感出しててかっこいい曲。

Love Will Tear Us Apart」80年代の名曲と言われてますが確かにギターストロークから入るイントロがアンセム感ある。お世辞にも明るいとは言えない曲ですがシンセやベースのメロディがキャッチーなんですよね。耳に残る。

These days」サビのギターがかっこいい。

 Joy Divisionは1stしか聴いたことが無くてめちゃめちゃ暗い曲をやるバンドという印象だったんですが「Warsaw」とか真っ当なパンクバンドって感じでこんな時期もあったのか……と思いました。

 年代順に並んでるわけですけど、真っ当なパンクバンドがポスト・パンクの語法(テープエコーとか)を獲得していき、更にシンセを導入して次第に浮世離れした空気感を持ち始める過程が如実に見て取れて面白かったです。

www.youtube.com


04/29

a Beautiful Day (Deluxe Edition) [Disc 2] / カーネーション

 邦楽。1995年/2009年再発。
摩天楼に雪が降る (新宿西口下水道MIX)」がよさげ。

摩天楼に雪が降る (新宿西口下水道MIX)」リバーブフェイザーを強く掛けたまさしくダブなリミックス。「新宿西口下水道MIX」という名の通り水音のエフェクトも入ってたりします。
 アルバム本編には入りそうもないサウンドですが、本編のともすればちょっと時代を感じる渋谷系っぽさと比べてこっちのリミックスは(90年代ならではの音とは言えど)今聴いてもカッコいいですね。

 カーネーションの「a Beautiful Day」というアルバムの再発に付いてきたボーナスディスク。

booby (Deluxe Edition) [Disc 2] / カーネーション

 邦楽。1997年/2009年再発。

 カーネーションの「booby」というアルバムの再発に付いてきたボーナスディスク。

雪と砂 / 泉まくら

 邦楽。2017年。
愛とよべよ feat. 野崎りこん」がよさげ。

愛とよべよ feat. 野崎りこん」リリック好き。


04/30

天才の愛 / くるり

 邦楽。2021年。
ぷしゅ」がよさげ。

ぷしゅ」ファンファンのトランペットを活かした中華風ファンクなポップ。変拍子と転調の嵐なのが面白くて、これこそまさにDTMで作った曲って感じがしますね(作ってなかったらごめんなさい)。
 ファンファンが居るうちにこういったファンクな曲もっと作ってくれてたらなぁと思う。

 くるりの新譜。良くも悪くもやってくれましたなあという感想。天才の愛とかタイトル付けてるけどアホやんと思いました(これは褒めてます)。まずアルバムの構成が2曲目に7分近い曲を置き、中盤に3曲連続でインストを置くという「THE PIER」顔負けの妙ちくりんな構成なわけですが、内容も「ソングライン」は一体なんだったんだと言いたいくらいのやりたい放題っぷり。

 そういった構成や楽曲のバラエティ豊かさは20年選手のメジャーバンドとは思えないバイタリティで素直にすごいと思うんですが、反面やりたい放題過ぎて「ソングライン」のようなキャッチーさ、爽やかさがほぼ失われてるなぁというのも正直な感想です。この人たちやりたい放題すると未だに京都のアングラバンド感出ちゃうのが本当にすごい。それこそ20年選手なのに。20年選手だからか?

 そして個人的には歌モノが枯れ過ぎてる+「野球」「益荒男さん」の雰囲気でおっさんバンド感出てるのがちょっと苦手。なんていうか「言葉にならない~」と近しい雰囲気を感じる。「言葉にならない~」+「THE PIER」の空気感。

 それにしても「潮風のアリア」で前作を引き継いだギターの音作りをしてますがこのギターの音は本当にカッコいいですね。正しくオルタナロックしてる。

アルバム初聴メモ 2021年3月編

※個人の主観的感想です。
※通しで二回聴いた時点でのメモ書き程度です。


03/04

13 Songs / Fugazi

 洋楽。1989年。
Waiting Room」がよさげ。

Waiting Room」みんなで歌ってるところが好き。

 ブッチャーズのリファレンスとしてずっと興味があったので聴いたシリーズ。


03/10

Ordnance 81 / Dilfton

 洋楽。2020年。
I-Dosing Is Bliss」「Dilfton Town」がよさげ。

I-Dosing Is Bliss」調子外れなピアノをバックに絶叫しまくる曲。こわい。
Dilfton Town」疾走感のあるポップな曲。好き。音はペラッペラだけど。

 ローファイなオルタナロック。

Louden Up Now / !!!

 洋楽。2004年。
Pardon My Freedom」「Dear Can」「Me and Giuliani Down by the School Yard (A True Story)」がよさげ。

Pardon My Freedom」イントロ好き。
Dear Can」メロディ好き。
Me and Giuliani Down by the School Yard (A True Story)」イントロ好き。9分あるけど全然聴き疲れないのがすごいですね。(ダンスミュージックってそういうものでは?)


03/11

操 / 岡村靖幸

 邦楽。2020年。
ステップアップLOVE」「少年サタデー」「マクガフィン」「レーザービームガール」がよさげ。

ステップアップLOVE」DAOKOさんと「パラシュート☆ガール」でのCharaさんが被る。
少年サタデー」ちょっと90年代みのある頭打ちリズムのポップな曲。サビのコード進行好き。
マクガフィン」ファンク色が強い曲。ライムスターがめちゃめちゃハマっててかっこいい。
レーザービームガール」これも90年代みあるというか、「靖幸」あたりに入ってそうな曲。こういうベテランが現代に作る90年代っぽい曲ってリアルなノスタルジックさがあって好きなんですよね。安心感とノスタルジーが曲全体に漂ってて聴いてて切なくなる。

 靖幸さんの去年出した新譜。前作聴いてないんですが音は現代風にアップデートされつつ、メロディセンスが全盛期から全く枯れてないのが凄まじい。


03/12

Urban Twilight / Oeil

 邦楽。2008年。
Urban Twilight」がよさげ。

Urban Twilightシューゲイザーなんですけど、トレモロアームとかだけじゃなくてコード進行もしっかりシューゲしてて好きです。

Communication, Cultural, Curiosity Quotient / CQ

 邦楽。2016年。
Disco Crimson」「Strummer」「Romance」がよさげ。

 ジャケットとタイトルとバンド名がかっこいい。と思ったら東京酒吐座の後継バンドなんですね。東京酒吐座というバンド名は未だに正直どうかと思っている。


03/18

Grey Skies / 大貫妙子

 邦楽。1976年。
愛は幻」「Breakin' Blue」がよさげ。

愛は幻エヴァーグリーンという表現はまさにこの曲みたいな曲に似合う気がする。古き良き日本のクラシックなポップスの空気感が強く出つつ、なんかこれからもずっと古くならなそうな曲。
Breakin' Blue」インスト。ピアノの奏でるメロディが感動的。

 まさしくシティポップという呼称が似合いそうなオシャレで晴れやかなポップス。1stなのでシュガーベイブっぽさが色濃く残ってますね。「時の始まり」とかかなりシュガーベイブっぽい。


03/19

東京は夜の7時 / 矢野顕子

 邦楽。1979年。
GOD'S LOYAL LOVE ~ 東京は夜の7時」「ト・キ・メ・キ」「WALK ON THE WAY OF LIFE」がよさげ。

GOD'S LOYAL LOVE ~ 東京は夜の7時」メロディと歌詞好き。
ト・キ・メ・キ」初期矢野顕子の曲の中では滅法好きな曲。細野さんのベースがかっこいい。
WALK ON THE WAY OF LIFE」ほぼインストみたいな曲。曲自体もお洒落かつファンク感が濃い粘っこい曲で素晴らしいんですが、ここで聴けるバンドメンバーのソロ回しがすっごい。YMOメンバーに加えて山下達郎吉田美奈子がコーラスってどんな面子?

「ごはんができたよ」前夜にあたる、初期矢野顕子の締め括りと言えそうなライブアルバム。「ト・キ・メ・キ」「WALK ON THE WAY OF LIFE」の2曲が聴けるだけでもおつりが来ます。


03/21

Millennium Mother / Mili

 邦楽。2018年。
Camelia」「奶水」「world.search(you);」「TOKYO NEON」「Mirror Mirror」がよさげ。

Camelia」シンフォニックな曲。メロディ好き。
奶水」メロディ好き。
world.search(you);」名曲「world.execute(me);」と対になってそうな曲名にまず惹かれたんですがこっちもしっかり名曲という。ていうか僕がこういう四つ打ちの曲に弱い。大サビが中盤に挟まっているという異様な曲構成が素晴らしいです。
TOKYO NEON」急にナンバガフォロワーみたいな曲が来てびっくりした。
Mirror Mirror」これも四つ打ち。おしゃれ。

絶頂集 / 椎名林檎

 邦楽。2000年。
メロウ」「はいはい」がよさげ。

メロウ」絶頂集今まで一切ノータッチだったんですけどこれ聴いて凄まじく後悔しました。「警告」「虚言症」に連なる初期椎名林檎オルタナロックの名曲というか、それ系統の曲で一番いい説ありますねこの曲。ギターもベースもドラムもすさまじく歪んで尖りながらも重すぎずポップ。サビメロの「僕は何処迄も真摯なのだ "至って普通さ"」が刺さる。
はいはい」こういうコード進行とローファイ感めちゃめちゃ好き。


03/25

ギブミースカートショータイム / フーリンキャットマーク

 東方アレンジ。2017年。
エレクトリカルプラリネッター」「乙女の儚い恋愛純情」がよさげ。

エレクトリカルプラリネッター」メロディ好き。
乙女の儚い恋愛純情」これすごい好き。Bメロのコーラスの重ね方がめちゃめちゃ好き(特に「恋をしていると~」)。歌詞も可愛くて切なくて好きです。「儚い恋にはしないの」ってフレーズ、タイトルと照らし合わせると泣ける。

call my name e.p. / アリスミア・アリスメア

 東方アレンジ。2020年。
僕の名前で呼ばれた鳥」がよさげ。

僕の名前で呼ばれた鳥変拍子! イントロから5/4で畳み掛ける切りつけるような鋭いポストロック。アリスミア・アリスメアは「雲になる民」もそうですけどこういう速いポストロックを作ったら東方アレンジサークルで右に出る者は居ないと思う。


03/26

町の鈴生り / quiqui

 邦楽。2020年。
ウルトラ笑顔」「GodzillaVSGodiva」「かわいた」「憎しみ100%」がよさげ。
ウルトラ笑顔」変なタイトルですけど叩きつけるような激情エモロック。かっこいい。
GodzillaVSGodiva」ギターの音がめっちゃいい。泣きそうに叫ぶボーカルもめっちゃ好きです。
かわいた」割とポップめな変拍子ポストロック。
憎しみ100%」すごいタイトル。これもハードな変拍子ポストロック。

女の子ダイヤル / フーリンキャットマーク

 東方アレンジ。2020年。
あのまろかりす」「Baby prayer」がよさげ。
あのまろかりす」軽やかなポップ。アノマロカリスを題材にした歌詞が「時のインデペンデント」を思わせる。
Baby prayer」これめっちゃ好き。曲自体の良さもさることながら、歌詞が「いつか来る別れを予感しつつも今を肯定して生きていく」という系統の歌詞でして、フーリンキャットマークがかつて出した「よこぬまくん」に収録されていた「トワイライトブルー」という曲の続きだと勝手に自分の中で思い込んでエモくなってしまった。「よこぬまくん」というアルバムはその全曲で「過ぎ去った過去といつか別れが来る未来」を題材にしてまして、最終曲「トワイライトブルー」に至るまでいつか来る別れに怯えたまま終わってしまっていたのでこの曲でそれが救われた気がして聴いてて泣きそうになりました。アウトロが長いのも、「いつの日にか二人跡形もなく消え去る時が来るでしょう」というフレーズが歌詞カードに載っていないのも全てがエモい。


03/27

NUMBER SEVEN / THE PINBALLS

 邦楽。2017年。
蝙蝠と聖レオンハルト」「ひとりぼっちのジョージ」「神は天にいまし」「ワンダーソング」がよさげ。
蝙蝠と聖レオンハルト」早口ボーカルがかっこいい。そしてサビメロが耳に残る。「彼は笑いながららんらんららんらんら」ってスキャットへの繋ぎ方がすげえ。
ひとりぼっちのジョージ」ポップな疾走ロック。ハードなんですけどメロディが凄まじく綺麗。こういう曲作れるっていうのが本当に強いバンドだと思う。名曲然とした曲だと思います。
神は天にいまし」シャッフルビートのうらぶれた感じの曲。かっこいい。
ワンダーソング」珍しくクリーンギター中心のポップな曲。やっぱりサビメロがキャッチー。


03/28

むらさき。 / ともさかりえ

 邦楽。1999年。
Good for us!」「Good Times Bad Times」「カプチーノ」「パールグレイ・スノーダンス」がよさげ。
Good for us!」いかにも90年代的なピチカート・ファイヴっぽい曲。下降するホーンセクションが本当にピチカート。好きだけど(ピチカート・ファイヴが好きなので)99年でも若干古い気がするんですが当時これってアリだったんですかね。
Good Times Bad Times」いかにも90年代的な平和ーなギターポップ。こういう平和な曲があるから90年代ポップスが好きです。
カプチーノ」他の曲は全部90年代っぽさが色濃く残ってるのにこの曲だけ飛び抜けて普遍的なポップスとして成立してるので椎名林檎は流石だと思う。
パールグレイ・スノーダンス」サビメロ好き。

Outer words / anagram

 東方アレンジ。2020年。
Liar, liar」がよさげ。

Liar, liar」四つ打ち。サンプリングのホーンがかっこいい。


03/31

millions of oblivion / THE PINBALLS

 邦楽。2020年。
ニードルノット」「放浪のマチルダ」がよさげ。
ニードルノット」遅い四つ打ち。かっこいい。そしてこれで3分切るという潔さ。
放浪のマチルダ」アコギ中心のポップな曲。

ざっくり自分の音楽遍歴について書いてみる

 この記事はいい音楽 Advent Calendar 2020 16日目の記事です。

 _さんの5日目の記事を受けまして、自分の音楽遍歴についてつらつらと書いてみようかと思います。
 あくまでざっくりなので正確ではありません。

スキマスイッチ

 すっげー遠い昔に山下達郎とかオザケンとか聴かされてた記憶はありますけど、BGMとかテーマソングとかでなく、本当の本当に音楽を音楽だと認識して聴き始めた一番最初って、自分の場合は小学生の頃に映画ドラえもんで聴いたスキマスイッチだったりしますね。最初に聴いた音楽アルバムが多分「空創クリップ」で、そこから初期三作をちゃんと聴いてガッツリハマってたような覚えがあります。

 当時は「螺旋」「種を蒔く人」「スフィアの羽根」あたりが好きだった気がします。そしてつい最近「アカツキの詩」って良い曲だなあと思いました。

バンプアジカン

 スキマスイッチから1年ほど間は空くんですけど、多分に漏れず邦楽ロックの原体験はバンプアジカンでした。

 バンプの方が多分早かった気がする。初めて聴いたのはFF11Flash動画です。FF11Flashとか存在すら今思い出したわ……。

www.nicovideo.jp

 全然見覚えがない。

 orbital period以前のバンプはもう今に至るまでずーーっと好きですね。一番好きな曲は「Stage of the ground」です。

 アジカンはニコ動の作業用BGMで聴いたのが初めてですかね。

www.nicovideo.jp

 という動画がありまして、明確にロックバンドというものと初めて出会ったのがこの動画でした。

 この2バンドを聴き始めた頃は2008年頃で、既にYouTubeやニコ動、MySpaceなんかがあったのでPVなどを見まくっていた覚えがあります。

 あくまで余談になりますが、ニコニコ動画と「フルみっく伝染歌プレーヤー」というブログパーツのおかげでボカロ曲をめちゃめちゃ聴きまくってたり、ニコ動にアップされてる東方アレンジを聴きまくったりしてたのも同時期です。

 当時のニコ動では東方手書き動画に邦楽曲が使われていることが多くて、そこで新しいバンドを知るということも多々ありました。モグフヨさんとリーチャさんが代表格でしょうか。モグフヨさんの東方手書き動画が無ければ下手したら志村さん存命の内にフジファブリックを聴けてなかったかもしれないと思うと末恐ろしい。

97の世代と暗いロック

 アジカンなどの動画を漁ってると当然サジェストに当時のロキノン系バンドや遡って97の世代なんかが出てくるようになりますね。

 多分Syrup16gが解散したドンピシャの頃だったかな……当時「鬱ロック」って括りあったじゃないですか(僕の記憶が確かならば)。今思うとめちゃめちゃ安直なネーミングだ。平和な時代だったんですね。

 そういったワードから、そのSyrup16gpegmapTHE BACK HORNTHE NOVEMBERSGRAPEVINEBURGER NUDSPeople In The Boxなどの(当時)不健康な(イメージを抱いていた)バンドをどんどん掘っていった覚えがあります。

 あとはくるりナンバガスーパーカーを聴き始めたのもこの頃です。

 くるりとの出会いはネットはあんまり関係なくて「愉快なピーナッツ」のiPodのCM見て好きになったのがきっかけでした。

 ナンバガアジカン経由でしたが、「透明少女」を初めて聴いた時はなんやこれ全然良さがわからん……と思ったものでした。「鉄風 鋭くなって」と「NUM-AMI-DABUTZ」は一発で好きになったのでそういう適性だったんだと思います。

 初めて自分のお小遣いで買ったCDがくるり「魂のゆくえ」でした。「リルレロの後奏やたら長いな……」という感想を抱いたのを覚えています。

 そっからずっとくるりもシロップもバインもピープルも追い続けてますし、生で見れたナンバガはめっちゃかっこよかったので変化してないというか、なんともはやという感じです。

2009年~10年

 2009年、10年頃はレビューサイト見まくってそこから音楽を知るというのをやりまくってました。

 その頃あった蝿足昆布さんの「音猫シティ」というレビューサイトが邦楽も洋楽も大変バラエティ豊かで、ロキノン系に留まらない邦楽を掘っていくきっかけとなったのがそのサイトでした。全然関係ないけど小林銅蟲先生を知ったのもそのサイトでです。

 あとはアルバム全曲レビュースレとか放蕩息子の迷走とかWestern Voyagerとかです。アルバム全曲レビュースレのごった煮感(そして邦楽偏重感)もだいぶ音楽を聴く指針として影響を受けている気がします。

 当時、相対性理論とかモーモールルギャバンとかサカナクションとか最近アツいバンドとされていたものを追いつつ、いわゆるkokoronoやFantasmaや空中キャンプのような「邦楽の名盤」みたいなのは一通り聴いて、はっぴいえんどYMO界隈から80年代ニューウェーブ勢とか、フリッパーズ・ギターから渋谷系~ポスト渋谷系とか、残響系周りからポストロックやシューゲイザーに枝葉を広げたり、大阪ゼロ年代周辺からボアダムズ経由でノイズミュージックとか、中村一義から90年代宅録周りを掘ったりしてて、この辺り以降はいろいろ趣味が並行し始める感じがして、音楽遍歴を要約するのは難しくなってきますね。

 ただ、考えてみると2010年のこの時点で知らない音楽を掘り下げていくという音楽好きとしての自分は終わっていて、あとはひたすら「日本の音楽」という狭い輪の中をずっとぐるぐる回り続けているような気がしなくもないです。とここまで書いて気づきました。

2011年以降

 あとはもう広がらないのでlast.fmとかを見てください

https://www.last.fm/ja/user/yukigurasi/library/artists?date_preset=ALL